【EA戦略】DawSignalの仕組み—ZigZag×ダウ理論で“押し目/戻り”だけ狙う

「EAセーフトレード研究室」で運用中のシグナル“DawSignal”のロジックを、初心者にもわかるように短時間で読める要約としてまとめました。ZigZagとダウ理論を使い、トレンド方向の押し目買い/戻り売りだけに絞るのが特徴です。


目次

この記事でわかること

  • DawSignalのエントリールール(買い/売り)
  • リペイント対策を含むZigZagの安全な使い方
  • シグナル確定後のSL/TPの自動計算(式あり)
  • よくある落とし穴とパラメータ調整の目安

DawSignalの全体像

DawSignalは、ZigZagインジケータから抽出した直近の山(高値)と谷(安値)を使い、ダウ理論に沿ったトレンド判定を行います。具体的には、

  • 上昇トレンド:直近の高値・安値がいずれも切り上がっている
  • 下降トレンド:直近の高値・安値がいずれも切り下がっている

この判定が出た上で、直近の押し目/戻りが確認できたタイミングだけでエントリーします。


ZigZagの使い方(リペイント対策込み)

ZigZagは過去のスイングが将来の値動きで書き換わる(リペイント)特性があります。本EAでは以下の工夫で実運用の安全性を高めています。

  • 確定スイングのみ採用:最新バーではなく、1本以上確定した位置の山/谷を使う
  • 等価比較は±0.5pipsのゆとりで判定(浮動小数誤差の取りこぼし防止)
  • 直近の山/谷を配列で管理(例:直近から4つまで)して、高値切り上げ/切り下げ・安値切り上げ/切り下げを明確に比較

こうすることで、“見えていた押し目が消えた”といった典型的な事故を避けます。


エントリールール(DawSignalの核心)

ロング(押し目買い)

  • 直近の高値が切り上がり、かつ安値も切り上がっている
  • 直近の谷(押し目)が確定している(=ZigZagで谷が確定)

ショート(戻り売り)

  • 直近の高値が切り下がり、かつ安値も切り下がっている
  • 直近の山(戻り)が確定している(=ZigZagで山が確定)
// 疑似コード(概念) if (Top[0] > Top[1] && Bottom[0] > Bottom[1] && 最新の谷が確定) → BUY if (Top[0] < Top[1] && Bottom[0] < Bottom[1] && 最新の山が確定) → SELL 

ストップ/テイクプロフィットの設計

エントリー方向が決まったら、SL/TPは距離で自動計算します。

ストップロス(SL)

  • ロング:現在価格(Close)から直近の谷までの距離
  • ショート:現在価格(Close)から直近の山までの距離
  • SLはMin~Max(pips)でクランプ(極端なS/Lを防止)

テイクプロフィット(TP)

  • TP = SL × TpRate(例:TpRate=1.7 → RR=1:1.7)
// 数式イメージ(pips換算) SLpips = |Close - Swing(直近の山または谷)| / 1pips SLpips = clamp(SLpips, Min_SL_Pips, Max_SL_Pips) TPpips = round(SLpips × TpRate, 0.1pips) 

なお、口座の小数桁に左右されないよう、“1pips=(Digits==3/5) ? 10×Point : Point”で統一して価格換算しています。


主なパラメータ(推奨の初期目安)

  • ZigZag:Depth=12, Deviation=5, Backstep=3(相場により後で微調整)
  • SLレンジ:Min_SL_Pips=20 ~ Max_SL_Pips=60
  • TpRate:1.5 ~ 2.0(まず1.7で検証 → 収益/ドローダウンを見て調整)
  • 時間足:M5 〜 M15がベース(スプレッド/ノイズを見て調整)

よくある落とし穴(対策付き)

  • リペイントで押し目が消える:確定スイングのみ採用し、等価比較は±0.5pipsの許容で判定。
  • pips/Pointの取り違い:3桁/5桁口座は1pips=10×Pointを徹底。
  • 逆行で一撃が重い:SLをMin/Maxでクランプし、別記事の資金管理テンプレに沿ってリスク%→ロット逆算
  • 順行でも伸ばせない:TpRateを段階検証。BE(建値移動)・分割利確・ATRトレーリングは出口最適化で別途A/Bテスト。

チャート上の見え方(実装メモ)

本EAではエントリー時に矢印(↑/↓)、TPに、SLに×を描画しており、検証時に視認しやすいようにしています。スイングの位置(直近の山/谷)とSL/TPの距離感を確認しやすく、過剰な飛び乗りを抑えるのに役立ちます。


検証のすすめ(再現性を高める)

  1. ブローカー条件を固定:スプレッド/手数料/サーバ時刻(DST)を明記。
  2. 時間足とZigZag設定を固定:Depth/Deviation/BackstepとTFを記録。
  3. ログ化:シグナル発生時の直近山谷・SL/TP距離・棄却理由(フィルター)をCSV出力。
  4. 日次ガードと併用:当日損益率(-3%/+1%)で自動停止→過剰トレード抑制。

まとめ

  • DawSignalはトレンド方向の押し目/戻りに限定した、シンプルかつ実運用向きのシグナル。
  • ZigZagは確定スイング+±0.5pips判定で安全に活用。
  • SLは直近スイングまでの距離、TPはSL×TpRateで自動計算。
  • 残る課題は出口最適化(BE/分割利確/ATRトレーリング)。これは別記事で検証公開します。

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